「歯科医師の間違った治療そのものが、病気や身体の不調を引き起こすケースもある」という歯科博士の篠原裕之さんの著書『歯科医が病気をつくる』から自分の歯との向き合い方を3日間にわたってご紹介します。

■口は唯一の身体の入り口

 清潔でキレイなドアから差し入れられたケーキと、不潔で汚れたドアから差し入れられたケーキ、あなたならどちらを食べたいですか?

 おそらくほとんどの人が「清潔でキレイなドア」と答えたのではないでしょうか。

 入り口の環境が悪いのに、そこを通って中に入るものが万全な状態であるなんてこと、ありえない、そう思ったのですよね?

 そのとおりです。人の場合、それが口になるわけです。

 口は、唯一の身体の入り口なのです。

 長年、たくさんの患者さんを診てきたうえで、「歯と口の中の健康状態は、身体全体の健康の要である」と、私は考えています。ところが、これまで数十年、歯科医師として患者さんと向き合い、講演会等でお話をしてきましたが、口や歯の健康に対して意識が高く、そして、正しい知識を持っている人にはなかなか出会うことができずにきました。

「忙しくて後回しにしてしまった」

「ちょっと痛むくらいでは面倒だから歯医者に行かない」

「歯医者の音が嫌い・怖い」

 などと、口や歯に異常を感じても、なかなか歯科医に出向かないという人が大半。食後の歯磨きすらできていないという人も少なからずいらっしゃいました。

 歯や口に異常があったときはもちろん、定期的に歯医者さんに通い、ケアをしてい ても、自身が受けている治療についてさっぱりわかっていない人も少なくありません。

 さらに、歯が大事であることは知っていても、どう大事にすればいいか、いまいちよくわかっていないとおっしゃる人も、たくさんいらっしゃいました。

 明らかに口の中の状態が悪いために、身体に症状が出ていると思われる方にもたび たびお会いします(実際、診察・治療したところ、歯だけでなく、身体の症状が治った方も)。

 みなさんは、いかがでしょうか。

 先ほども言いましたが、口は唯一の身体の入り口です。

 私たちが生きていくために必要なものを取り入れる場所、まさに「命の要」でもあります。

福岡市南区で歯医者なら重冨歯科へ

重冨歯科医院