飼い主の自宅を訪れて診察をする「往診専門医」。高齢犬や介護犬、家庭の環境によってなかなか動物病院に行けない人。そんな人たちのために、「往診」は存在します。それだけでなく、病気の原因を特定する上でも往診にはメリットがたくさんあるのです。

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 7年間動物病院へ勤務した後、往診専門動物病院「しまペットCLINIC」を開業されている堀江志麻先生に、往診の良いところを伺いました。

往診専門医とは
 「往診専門医」とは、飼い主の自宅を訪れて診察をする獣医師のこと。病院に行くのがなかなか難しい高齢犬や介護犬だけでなく、パピー犬やパワー全開の成犬も含め、小さいお子さんがいるご家庭など、さまざまな環境によって動物病院へ行く時間を取りにくい方も多く利用しています。

 動物病院と往診、どちらも経験されている堀江先生だからこそわかる「往診 4つのメリット」をご紹介します。

1)動物病院へ行く時間がなくても大丈夫

 往診は「家庭環境」によって動物病院へ行く時間がない方も多く利用しているそうです。たとえば小さいお子さんがいるご家庭。赤ちゃんを連れて動物病院へ行くのはちょっぴりハードルが高いですよね。そんなとき、獣医師さんが自宅まできてくれる往診はとっても心強いのです。

2)「素」のわんちゃんを診察することができる

 長年動物病院で働かれていた堀江先生が、往診専門医になって驚いたことのひとつは「犬の心拍数はゆっくり」だということ。病院へ行くと興奮してしまう子は多いですが、一見落ち着いているように見える子でも心拍数は上がっているんだとか。ところが、自宅へ伺って診察してみると、とても穏やかで心拍も安定しているそうです。わんちゃんの「素」の状態を診察することで、病気によるものなのか興奮によるものか、より正確な診断ができるというわけです。

3)飼い主とゆっくり話ができる

 病気には必ず「原因」があります。そのヒントは飼い主との会話にたくさん隠れているそうです。たとえば、皮膚疾患にしてもアレルギーによるものや、シャンプーの仕方に問題があるなど様々な理由が考えられますよね。時間にゆとりをもてる往診だからこそ、我が子についてゆっくりお話をして、それをヒントに原因を探ってもらうことができるのです。

4)自宅での飼育環境を見てもらえる

 会話だけでなく、自宅での飼育環境から病気の原因を探ることもできるそうです。滑りやすいフローリングになっていないか、清潔を保っているかなど、目で見て判断できるのも往診ならではですね。

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